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プロセスや方法論を使うことで、段階的に着実に開発を進めることができ、思わぬ抜け漏れを防ぐことが期待できます。
既に何回か成功したことのあるチームには、プロセスや方法論があるはずです。
プロセスはチームが所属する組織の成果の品質を担保するためや、チームを管理するために運用されることがよくあります。
何回か同じタイプのプロジェクトをこなすと、エンジニアは独自の方法論を持つようになります。一般化された方法論を使うことで、思考の偏りを避けることができます。「モノではなく、機能を考える」ということは、まさにそういうことです。また、同じ方法論を使うことで、チームが異なるエンジニアに相談しやすくなったり、誰でも近い品質の成果をあげることができるともいえます。

ここで注意するべきことは、目指しているものは個人の思考ではなく、チームの思考なのです。たったひとりで仕事をするのであれば、プロセスや方法論を定義することのメリットは限られます。複数人で同じシステムを検討するときに、自分たちのチームはどのステップにいて、何に取り組んでいるのか、ゴールはどのようなものかを共有することができます。このような前提を持つことで、検討をスムーズに進めることができるようになるはずです。
その検討の場では、専門の異なる人、電気の専門家、熱の専門家、機構の専門家、ソフトウェアの専門家などが一緒に仕事をします。これはプロセスの専門性にも当てはまります。設計の専門家、テストの専門家、製造の専門家などが一緒に仕事をする場面です。

プロセスや方法論を定義し、実行し、振り返ることで、チームに相応しいプロセスや方法論が確立できます。


プロセスや方法論を公開することで、そうやって開発されたシステムへの信頼につながります。それを運用できるチームに対する周囲からの評価が上がります。そして、複数のチームが協業するときに、経験したことのあるプロセスや方法論を知ることができると、お互いに協業するときのイメージがしやすくなるはずです。

 プロセス
 方法論
 言語とツール

​2017/5/11更新

プロセスと方法論

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