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「私の組織に最も相応しいプロセスは何でしょうか?」
この答えは、状況によります。見通しに基づいて、組織全体、チーム、あるいは個人に、いろいろなプロセスが定義されます。定型のプロセスが、どんな場合でも上手く機能することはありません。従って、組織はプロジェクトのゴールに向けて、プロセスを文書にまとめて定義し、測定し、分析し、評価し、比較し、変更することを継続的に行わなくてはなりません。ビジネスを始めたばかりのe-コマースの企業が、おそらく同じプロセスを使っていないように、NASAでも同じプロセスの事例は見つからないでしょう。開発するスコープと、それを開発する組織の場合、計画するゴールによってプロセスを決定します。どのような場合でも、決定したプロセスは「何をすれば良いのか」「仕事をどのように分けて、どのように連携させれば良いのか」といったことに指針を示してくれます。そして、コミュニケーションに良い効果をもたらします。例えば、多くの人が参加する大型のプロジェクト、特にチームが分散され対面でコミュニケーションできないようなプロジェクトでは、連携すること、コミュニケーションが課題の中心になります。

どのプロセスが、対象のシステムに相応しいかは、組織的な要因が影響します。加えて、技術的な要因も影響するかもしれません。例えば、システムの要求はあらかじめ決定されているのか、あるいは、システム開発のスコープや性質によって、それらを変更することができるのか、といったことです。このような検討がプロセスの選択につながります。

(1) 事前に定義したプロセスをシーケンシャルに進めるもの
  V-モデル、…
(2) 徐々に、同時並行で進めるもの
  RUP、V-モデルの派生、スパイラルモデル、…
(3) 個人レベルで、柔軟に進めるもの
  アジャイル、スクラム、XP、動的システム開発手法、…

プロセス

​2016/10/7更新

プロセスモデルと言えば、V-モデルが有名ですが、V-モデルは数あるプロセスモデルのひとつです。INCOSE SEBok (Systems Engineering Body of Knowledge)では、そうした数あるプロセスモデルを3つに分類しています。

では、どのようなプロセスを選択すれば良いのか、SEBokから引用します。

要求の他にも、プロジェクトの資金、どのようなテクノロジを使うか、顧客との関係など検討する内容は多岐に渡ります。
次に、SE Handbookから引用します。
3.5 WHAT IS BEST FOR YOUR ORGANIZATION, PROJECT, OR TEAM? (P.39)

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