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​ドキュメントとモデル

​2017/6/12更新

上の図は”SYSTEMS ENGINEERING VISION 2020”からの引用です。

言語も一種のモデルですが、ここでは文章で表現されたものをドキュメント、図を使って表現されたものをモデルとします。

モデルはSysMLやUMLに限りません。CADデータでも、Simulinkブロック線図もモデルです。他にも多くのモデルがあります。

そして、「モデル中心」というあり方はプロセスによります。つまり、ここで、「誰が」、「どのように作成し」、「どのように使われるのか」を検討することで、どのような「モデル」が中心に据えるのに相応しいか明らかになります。例えば、「モデルを使うことでコミュニケーションがスムーズになる」とよく言われます。このような目的で「モデル」を導入するのであれば、レビューで使えればよいのか、議論をするときに活用したいのか、資料だけで読み手に伝えなければならないのか、「コミュニケーション」を考えると求められるあり方が見えてきます。

次に、モデルを作ろうとすると、いろいろな疑問が出てきます。
・どのモデルから手をつければよいのか?
・どのモデルを使えばよいのか?
・どこまで詳細なモデルを書けばよいのか?
・どうしたらモデルを最新の状態に保てるか?
ここに挙げた疑問には、方法論やプロセスが役立ちます。

・どのモデルから手をつければよいのか?
・どのモデルを使えばよいのか?
このような疑問には方法論が答えてくれます。

・どこまで詳細なモデルを書けばよいのか?
・どうしたらモデルを最新の状態に保てるか?
このような疑問にはプロセスが答えてくれます

モデルを作ろうとすると、プロセスと方法論の重要性を実感することができます。
”SYSTEMS ENGINEERING VISION 2020”では、これまでの仕事のやり方を否定していません。むしろ、それを活かそうとしています。では、「モデル」を「ドキュメント」に置き換えてみます。
・どのドキュメントから手をつければよいのか?
・どのドキュメントを使えばよいのか?
・どこまで詳細なドキュメントを書けばよいのか?
・どうしたらドキュメントを最新の状態に保てるか?
これらは、まさに日常の業務の話になり、何らかのプロセスや方法にのっとって、これらの課題に取り組んでいるはずです。

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